２級FP技能士／ＡＦＰ学科試験　過去問　模範解答　

相続・事業承継　２００９年９月分

解答　３


贈与税に関する問題です。一見、難しそうにも見えますが、この各選択肢は、ＦＰ試験でよく見る記述内容です。これから、ＦＰ試験を受験される方は、正解肢以外の選択肢にもしっかり目を通しておくようにしましょう。正解肢（誤りの記述）については、会社からもらうものは、単純に考えれば、給与でしょう？毎回、給与所得になるというわけではありませんが、少なくとも、所得税の対象とされるということは、納得できるのでは？






解答　１


贈与税の配偶者控除に関する問題です。単純に、婚姻期間の年数が間違っていますね。贈与税の配偶者控除では、婚姻期間（婚姻届の提出日から贈与の日まで）が２０年以上であること（１年未満の端数は切り捨て）が、適用要件のひとつとなります。したがって、正解肢（誤りの記述）は、選択肢１番ですね。ちなみに、相続税の配偶者控除には、婚姻期間の要件は、ありませんよ。婚姻期間の要件は、ここの混同を狙って、よく出題されますから、あわせて覚えておきましょう。



☆　参考　２級ＦＰ技能士無料ポイント講座　〜相続・事業承継〜　


　　　　　　第１１回　相続税の税額控除　配偶者の税額軽減






解答　３


遺産分割に関する問題です。なんだか、選択肢の配置からして、難しく見せようと必死ですが、結局は、現物分割、換価分割、代償分割の意味がしっかり頭に入っているかを聞いている問題ですね。現物分割とは、読んで字のごとく、財産をそのままわけることをいいます。選択肢３の説明は、代償分割の説明となっていますから、これが正解肢（誤りの記述）ですね。ＦＰ試験対策としては、現物分割、換価分割、代償分割のそれぞれの意味をおさえておく必要があります。間違えてしまった方は、２級ＦＰ技能士無料ポイント講座でしっかり復習しておくようにしましょう。



☆　参考　２級ＦＰ技能士無料ポイント講座　〜相続・事業承継〜　


　　　　　　第３回　遺産分割の方法






解答　３


遺言に関する問題です。これは、ぜひ、正解したい問題ですね。このあたりで、得点できないようだと合格はかなり厳しいですよ。間違えてしまった方は、解説を読むだけでなく、もう少し深い部分まで、しっかり復習しておきましょう。


選択肢１　誤りの記述です。遺言は、１５歳以上でかつ意思能力があれば誰でも作成することができます。未成年者であっても、法定代理人の同意は必要ありません。


選択肢２　誤りの記述です。夫婦連名の遺言書は認められません。


選択肢３　正しい記述です。


選択肢４　誤りの記述です。検認手続きとは、遺言書の偽造、変造等を防ぎ、保全するための措置で、遺言が有効か否かの判断をするものではありません。



☆　参考　２級ＦＰ技能士無料ポイント講座　〜相続・事業承継〜　


　　　　　　第１０回　遺言の種類　自筆証書遺言　公正証書遺言　秘密証書遺言






解答　４


相続税の納付に関する問題です。消去法で正解肢にたどり着いた方が多そうな問題ですが、物納が収納されるまでの期間って、手続き上こうなる　というだけで、税金の支払いを待ってもらっているわけではないでしょう？だから、利子税は発生しません。その他の選択肢（正しい記述）についても、基本的な内容が記されていますから、よく目をとおしておくようにしましょう。



☆　参考　２級ＦＰ技能士無料ポイント講座　〜相続・事業承継〜　


　　　　　　第１４回　相続税の延納制度


　　　　　　第１５回　相続税の物納制度　パート１


　　　　　　第１６回　相続税の物納制度　パート２






解答　１


相続税の財産評価に関する問題です。が・・・・これは、難しいですね。全部知ってたという人は、ほとんどいないでしょう。ただ、考えれば、正解できないこともないですよ。人間の習性として、前から順番にやりたくなるものですが、試験テクニックとしては、わからないと感じたら、どこでもよいので、わかりやすいものがないか探すようにしましょう。


この問題の中で、もっともわかりやすい記述は、ウ）の記述。普通に考えれば、時価とは、一般的に取引される価格でしょう？ですから、ウ）には、「不特定多数の当事者間で自由な」がはいるのが自然です。これで、選択肢１、４の２択問題とすることができますね。


次にわかりやすいのが、ア）の記述です。学習していく過程で、このように文章でみる機会は少なかったかもしれませんが、相続税のおける宅地の評価方式などは、学習しましたよね？路線価って、いつの価格ですか？今でしょう？つまり、相続人が取得したときの価格で評価するということを意識せずに、すでに学習していたということですね。


というわけで、正解肢（正しい記述）は、選択肢１番となります。この問題は、一生懸命勉強しておけば、正解できるというわけではありませんから、間違えてしまっても仕方がないとは思いますが、わからなくても、簡単にあきらめるのは、やめましょうね。






解答　３


上場株式の相続税評価に関する問題です。上場株式の評価方法は、簡単に覚えたいのなら、今日、今月、先月、先々月の終値の平均額のうち最も低いもの　でＯＫ。資料より、必要な項目を抜き出すと


今日　＝　４２２円、今月平均　＝　４３２円、前月平均　＝　４２０円、前々月平均　＝　４４２円


となりますから、最も低い価格を選ぶと、４２０円となります。上場株式の相続税評価については、よく出題されますから、一応、正確な記述も２級ＦＰ技能士無料ポイント講座で確認しておいてくださいね。



☆　参考　２級ＦＰ技能士無料ポイント講座　〜相続・事業承継〜　


　　　　　　第２２回　上場株式の相続税評価、ゴルフの会員権の相続税評価






解答　３


相続税における路線価方式による宅地の評価に関する問題です。これは、間違えてはいけない問題です。相続税の路線価は、１�uあたりの価額が千円単位で表されているものです。一坪あたりではありません。よって、正解肢（誤りの記述）は、選択肢３となります。その他の選択肢の記述も路線価に関する基本的な記述です。間違えてしまった方は、よく復習しておきましょう。


☆　参考　２級ＦＰ技能士無料ポイント講座　〜相続・事業承継〜　


　　　　　　第１７回　宅地の評価方式　１つの道路にしか面していない宅地の評価






解答　４


Ｍ＆Ａに関する問題です。これは、難しい問題ですね。ＦＰ試験対策的には、１００点防止問題も必要だから、こういうのも出題されているという扱いでよいと思いますよ。


Ｍ＆Ａとは、狭義には、企業の合併、買収のことをいいます。営業権とは、企業が有するノウハウなどのことをいい、具体的には、買収された企業の純資産価額と買収価額との差額を指します。この営業権については、買収した企業は、取得後、一定期間内に規則的に償却することとなっています。






解答　２


会社法に関する問題です。これは、ＦＰ試験において、よく出題される記述ですね。会社法まで、手がまわらないよ・・・と言う方もこれだけは、覚えておいて下さい。今ある有限会社は、会社法施行前に作られたもので、現在は、新規に有限会社を作ることは、できないのです。したがって、正解肢（誤りの記述）は、選択肢２となります。その他の記述については、時間に余裕のある方だけ読んでおいて下さいね。出題のメインは、見ての通り、相続分野ですから、まずは、こちらを優先的に学習していきましょう。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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